美味しいお茶の入れ方

第6号【2007年 春】

抹 茶
まっちゃ


碾茶(てんちゃ)と呼ばれる茶葉を茶臼で挽いたもの。品質の高いものほど鮮やかな緑色で、ふくよかな甘みに深い香気があり、お茶の魅力を最大限に味わうことができます。

●点て方/薄茶・1人分

◆抹茶は茶杓に2杯(約2g)、
 濃茶の場合は5杯(約4g)
◆お湯はたぎりが静まっている程度
(約80〜90℃)が適温。
 予め茶碗を温めておくとよい。
◆薄茶のお湯の量は茶碗に3分目
(60cc)、濃茶の場合は30cc程度。

玉 露
ぎょくろ


覆下園で日光を一定期間遮断した玉露は、まろやかな甘みと芳醇な香気が特徴です。ぬるめのお湯でゆっくりと入れ、甘みと香りを味わうお茶です。

●入れ方/3人分

◆茶葉の量は大さじ2杯(約10g)
◆お湯の適温は、3つの茶碗のうちの
 1つにたっぷりとお湯を注ぎ、
 それを残りの2つに移し、最後に急
 須へ注ぐと適温(60℃)です。
◆お湯の量は茶碗1杯分(80cc)。
 それを3つに分けます。
◆待ち時間は約2分。急須とフタに温
 度が移ると頃合です。2煎目はすぐ
 どうぞ。

煎 茶
せんちゃ


煎茶は覆いをせずに、日光をふんだんに浴びることで、さわやかな味わいが出ます。適度な苦味がさっぱりとした後口を演出し、次の一杯が飲みたくなるお茶です。

●入れ方/3人分

◆茶葉の量は大さじ2杯(約10g)
◆お湯の適温は、熱湯を茶碗に注ぎ
 すぐ急須に移した温度(約80℃)
◆お湯の量は茶碗2杯半(約200cc)
◆待ち時間は約1分。
 2煎目以降は待たずに入れます。

ほうじ茶
ほうじちゃ


煎茶などのくきや葉を、強火で炒り香ばしさを引き出したお茶。カフェインが少ないので、赤ちゃんやお年寄りにもおすすめです。のどが乾いたとき・食事どきに、気軽に頂けます。

●入れ方/3人分

◆茶葉の量は大さじ3杯(約12g)
◆熱湯をそのまま注ぎます。
 茶葉のかさが高いため、大きめの
 急須を使用します。
◆お湯の量は茶碗2杯半(約200cc)
◆待ち時間は約40秒。
 煮だしてしまうと苦味が出ます。