秋冬の茶掛禅語集

第5号【2006年 秋】

紅葉舞秋風
(読み方)
こうよう しゅうふうにまう


散りそめた紅葉が秋風に舞う様子。晩秋の寒々とした光景。静謐(せいひつ)な情景、静かに落ち着いた気分が表現されています。

円 相
(読み方)
えんそう


言葉に表せない悟りは詩で表現されることがあります。円相は全ての属性を拒否しながら、なおかつ全ての徳を円満している寂静(じゃくじょう)なる無の境涯を示します。これを形象化すると「○」になります。茶掛としても尊重されています。

日々新又日新
(読み方)
ひびに あらたに またひに あらたなり


日々新たに気を入れ換え、新たな気持ちで事に励むことを表しています。新年やお正月に使われます。上田公園内の手水鉢(ちょうずばち)には、すばらしい字でこの禅語が彫刻されています。