立礼席誕生について

第4号【2006年 春】

当店でもおなじみの「立礼席(りゅうれいせき)」は、裏千家十一代目当主の「玄々斎(げんげんさい)」が創案しました。 明治維新の一大変革期にあたり、社会様式が、これまでの和式から洋式へと大きな変化をとげ、椅子式の生活が普及されてきた時代です。「正座が苦手な諸外国の方にも日本の伝統文化を味わってもらいたい」と、テーブルと椅子というスタイルを持った「立礼席」が誕生しました。万国博覧会会場などで日本文化の国際的な理解を手助けしました。 現在では流派を問わず、「気軽に楽しめる席」として、たくさんの茶店等でも「立礼席」が用いられています。