お茶のいろいろ「成分」

第3号【2005年 秋】

お抹茶の成分

お茶には体によい成分がたくさん。 成分を知って栄養バランスもひと工夫!!

●お茶の渋みは「カテキン」

お茶の渋味をつくっているのはカテキン。お茶には6種類のカテキンが含まれ成分全体の8〜15%を占めています。

●お茶にビタミンACE

お茶にはニンジンの10倍近くのカロチンや、ホウレン草の3倍近くも含まれるビタミンC、ビタミンEなども多く含まれています。ただし、ビタミンA(カロチン)やEは脂溶性のため、お茶の葉をそのまま食べられるお抹茶が効果的です。

●食物繊維はお茶でとる

お茶には平均12%の食物繊維が含まれます。ただし脂溶性の方が多いのです。そこで葉を粉末にしたお抹茶 ならば両方の食物繊維を摂取することができます。

●「カフェイン」で疲労回復

カフェインには疲労回復、覚醒効果、大脳刺激、強心作用、利尿作用など優れた働きがあり、お茶の苦味もつくり出しています。

●虫歯予防に効果がある「フッ素」

フッ素には歯の表面を強くし、虫歯予防効果があります。同様に含まれているカテキンによって虫歯のもとになる細菌の増殖と、歯垢ができるのを防止します。

●いろいろな薬効がある「サポニン」

お茶には漢方薬の主成分のサポニンが含まれており、鎮静、鎮痛、インシュリン作用、中枢神経興奮作用、抗疲労作用、精力増強作用、脂質低下作用、強心作用、血栓予防作用、炎症疾患などの効果があります。

●新陳代謝に欠かせない「ミネラル」

お茶に含まれるミネラルの半分がカリウム。カルシウムも多く、マンガン、ナトリウムも含まれます。ミネラルは血液のアルカリ性を保つために重要な栄養素です。

●お茶はノンカロリー・無糖飲料

お茶はノンカロリー飲料。コーヒーや紅茶と大きく違う点は、飲むときにミルクや砂糖を入れないこと。お茶は理想的なダイエット飲料ということです。

◎参考文献/探究社 寺川俊男 著「てん茶に生きる」より