■茶道具の紹介
【腰掛待合(こしかけまちあい)】
外露地にあり、茶事の客が席入りを待つ場所。
【手水(ちょうず)】
席入りの前に、客が手を清める手水鉢。縁際まで水が注がれています。
【蹲踞(つくばい)】
席入りの前に、客が手と口を清めるための手水鉢。庭に備えられている。
【躙口(にじりぐち)】
茶室の出入り口で、頭を下げて入ることから、茶室での身分の上下がないことを表します。
【関守石(せきもりいし)】
小石をわらび縄で十文字に結んだもので、露地の途中にある通行止めの印。
【水屋(みずや)】
点前に必要な道具を整えておく部屋。茶室に隣接して造られています。
【釜・炉(かま・ろ)】
茶室の畳を切って床下に備え付けられた囲炉裏。その上で湯を湧かす釜。
【炭道具(すみどうぐ)】
炭手前に使われる道具の一式。炭・火箸・羽ぼうき・炭斗などが入っています。
【品書き(しながき)】
本日の茶掛や香炉、水指しなどの作者や菓子の製造店などが書かれている。
【茶掛(ちゃがけ)】
掛物(かけもの)。季節や主旨にあった書や画を亭主が床の間に掛ける。
【茶花(ちゃばな)】
余計な手を加えず、一気に入れて自然を表現する。季節に応じて変わります。
【茶杓(ちゃしゃく)】
茶入れや薄茶器から抹茶をすくう道具。材質は竹・松・梅・象牙があります。
【茶碗(ちゃわん)】
唐物・高麗物・和物に分類。和物は萩・唐津・高取・薩摩など。
【茶筅(ちゃせん)】
濃茶では「練り」、薄茶では「泡立てる」ために用います。消耗品です。
【柄杓(ひしゃく)】
釜の湯や水指しの水を汲む道具。炉用と風炉用とがあり、季節で使い分けます。
【薄茶器(うすちゃき)】
薄茶を入れる器。植物の棗に似ていることから、大棗・中棗・小棗と呼びます。
【茶入(ちゃいれ)】
濃茶用の抹茶を入れる。唐物・島物(南蛮など)・和物に分類されます。
【香合(こうごう)】
炭道具のひとつで、炭の匂いを消すために香を焚く時の容器。
【水指(みずさし)】
釜の湯加減を整え茶碗などを濯ぐ水を入れる器。金属・陶磁器・木工品の3種類。
【建水(けんすい)】
使い終わった湯や水を捨てる器。捨てた水がこぼれないような安定感がある。
【蓋置(ふたおき)】
釜の蓋や柄杓を置くためのもの。形や素材は様々な種類がある。
【煙草盆(たばこぼん)】
莨盆・火入・灰吹・莨入・煙管の一式。席中では正客の座を指します。